ながしながされ

ナガ氏が、釣り、自転車、料理、アウトドアグッズなどを紹介したりしなかったり

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一期一会(時計編 その1)

「一期一会」の使い方として正確ではないかもしれないけど、人との出会いが一生に一度のことであるように、物との出会いも一生に一度で、そのとき出会わなかったら、そのとき買わなかったら、自分の手元にはなかったというモノって結構あると思う。
「一期一会」のタイトルでわたしのそんな所有物をいくつか紹介したいと思う。
・・・これで当面のブログネタには困らないかなと。

実は「一期一会(自転車編)」を先に書き始めていたのだが、文章が長くなりそうだし、写真を撮るのに自転車をきれいにしなきゃだしで、面倒になり、先に時計編を書くことにした。
まぁ時計編その1もだいぶ長くはなったが。

それで今回紹介するのが、このniteのMX10-212Sという時計である。

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若かりし頃、腕時計は普段あまり身に着けず、せいぜいスウォッチを何本か持っているだけだった。
そんなわたしだったけど、大人になればロレックス、ブライトリング、グランドセイコーあたりのいわゆる高級時計の1本くらいは持っているだろうと漠然と思っていた。

アラフィフという年齢だけは大人になった今、結局、高級時計と言えるものは持っていない。
若かりし頃の自分にそんなに人生甘くないぞと言ってやりたい。

決して高級時計ではないけど、この時計にそれなりの思い入れはあるので、入手からその後あったちょっとした出来事までを書き残しておこうと思う。

この時計を買う前、時間の確認は携帯電話でしていた。
しかし、時間の確認はやっぱり腕時計だなとなぜか思い、ふと普段使いする時計が欲しくなり、ちょっとスポーティーだけど、ビジネスの場での使用にも十分耐えうるような時計を探すことにした。
具体的には、文字盤が白で金属バンド、あとあまり大きくなくて、デザイン的に変に主張しすぎるところのないシンプルなもの。
予算は5万円くらいまでを考えていたので、カシオのオシアナスなんかも候補として考えたけど、実は「ふと普段使いする時計が欲しくなった」ときよりもだいぶ前に既に気になっていた時計があった。
それがniteというメーカーの時計だった。

このniteというメーカーだけど、以前は日本国内に輸入代理店があったようで、そこと取引のある時計屋さんなどで販売されていたようだ。
niteについては、ネット上で英国陸軍特殊空挺部隊SAS」に採用されたという話も見かけるけど、この手の話はあまり信用のおけるものではない眉唾ものだとわたしは思っている。
ちなみにわたしがniteの時計を初めて見たのは、アウトドアショップだった。

そんなアウトドアショップでも扱いがあるような時計だったけど、代理店がいつのまにかなくなったり、一時期日本支店もあったようだがそれもなくなったりで、わたしが購入を考えた当時ですらあまり見かけなくなっていて、今に至っては日本国内における新品の店頭販売はおそらく無いと思う。

ちなみにわたしが入手した時期を取引の履歴で確認したら2015年の夏頃だった。
この2015年頃はまだ日本語のサイトがあったけど、それでも発送は英国からで、個人輸入というほど難易度が高かったわけではないとはいえ、関税の支払いなどがどうなるかわからない状況(※関税があったらあなたが負担してねみたいな感じ)ではあった。
関税についてこういう書き方をするのはwiggleなどで自転車のパーツを買うときもそうだけど、今でこそわたしも多少海外通販を利用するようになったとはいえ、当時はちょっとドキドキした。
さいわい関税はかからず入手できたけど、円とポンド(ドル建てだったかも)の為替レートの影響もあったのか、おそらく国内の店頭で販売されていた価格よりも1万円以上は高かったように記憶している。

それで注文後しばらくして、一応無事手元には届いた。
だがしかし、使い始めてすぐに金属ベルトの留め具の部分が壊れた。
初期不良レベルの話だし、保証期間内だったことから、話はすぐに片付くかと思ったら、これがそうではなかった。

連絡先をネットで確認すると、福岡県にniteの日本支店らしきものが存在した形跡があったので、まずはそこに日本語のメールを送ったが返信は無く、電話も通じなかった。
日本からは撤退したのだろうと思い、英国のサイトに翻訳ソフトを駆使して連絡してみた(※ちなみにわたし、英語は全くと言っていいほど話せません。)。
すると「中古品(second hand)でよければすぐに送るので、送付先を教えてくれ」みたいな返信が英国niteからあった。

関係ないけど、わたしがまだ小さかったころ中古品のことを「セコハン」っていうオッサンが結構いたように思う。
わたしが「セコハン=second hand」だというのを知ったのはだいぶ大きくなってからだったけど、そのオッサンたちが本当に「セコハン=second hand」だと知っていたのかはわからないし、最近、セコハンっていうオッサンはいない気がする。

話を戻して、英国niteにセコハンでいいからと伝え、送付先を連絡すると、数日後にその部品が届いた(※ちなみにわたし、英語は全く・・・以下略。)。
で、届くには届いたが、ホントにセコハンだった。
届いた部品は、まだそれほど使用感がない新品といっていい時計につけたら、だいぶ浮くくらいに見た目が傷だらけの中古品だった。
他の部分も使っていくうちに小傷はついてきたので、写真だとちょっとわかりにくいけど、この部分。

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なにかのネタになるし、使用上は問題ないかと思い、そのまま使って、もう5年以上が経った。
英語を話すヤツに対して黙ってしまう日本人の典型である、わたし。
それで、ようやく今回、ホントにブログのネタになった次第である。

ちなみに今niteのHPを確認すると、日本語のサイトは無くなっている。
しかし、発送先に「Japan」も一応あるので、おそらくではあるが購入はできるようだ。
とはいえ、この白い文字盤のMX10はないので、私が持っているものと全く同じ仕様の時計を新品で入手することは難しいと思う。

今回、この記事を書くにあたって、メルカリなどで中古の流通を調べたが、MX10の白い文字盤のものは不人気なのか、希少モデルなのかわからないがなかったように思う。
黒い文字盤の中古品が1万円ちょっとくらいで売っているので、わたしのは箱付きで動作確認できているし、もうちょっと高く売れるのかな。
一部の部品がセコハンだけど・・・
まぁセコハン部品も含めて一期一会の時計です。
当然、売るつもりはないけどね。

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