ながしながされ

ナガ氏が、釣り、自転車、料理、アウトドアグッズなどを紹介したりしなかったり

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オススメされてもしない訳

先日のアウトドアグッズを紹介した記事で、ダイソーのメスティンはアルマイト加工されていて、バリもないから、個人的な見解としつつ、シーズニングもバリ取りもしなくていいと思うというようなことを書いた。

nagask-441.hatenablog.com
実はその記事を公開する前日までは、かなり辛辣(しんらつ)な物言いで、「ダイソーメスティンのバリ取りをして、米のとぎ汁でシーズニングするって言うのは、せっかくアルマイト加工されているのを一部分とはいえ剥がして、アルマイト加工よりはるかに強度の劣る被膜を米のとぎ汁で作るって何をしたいのか全く意味がわからん」くらいのことを書いていた。

この結構きつめの言い回しをやめたのは、たまたま見つけて購入したダイソーメスティンの1.5合タイプの外箱に下の写真の「シーズニングのすすめ」が記載されていたからである。

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一応公式に「シーズニングのすすめ」としているものに対して、一介(いっかい)の素人がケチをつけるのもどうかと思ったので、個人的見解というやんわりとした文章に修正した。

とはいえ、いくらオススメされてもわたしはダイソーのメスティンのシーズニングはしないし、バリ取りもしない。
さらに本家のトランギアについてもバリ取りはしたけど、シーズニングはしないで使っているし、これから先もしない。
これについて、個人的な備忘録という意味合いも含めて書いておこうと思う。
ちなみに写真だとくたびれ具合がわかりにくいけど、シーズニングせずにだいぶ使い込んでくすんでいるわたしのトランギアのメスティンはこんな感じ。

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これから下の文章は、科学的検証をしたものではなく、あくまでわたし個人の見解であるため、だれかを論破しようという意図はありません。
ただし、人によっては不快に感じたり、イラっとするかもしれないけど、それは勘弁していただきたい。
またアルミニウム自体の毒性やアルツハイマーとの関連性については言及しない。
せいぜい一日数人しか訪れる人のいないブログなので特に問題にはならないと思うけどさ。

まず、ダイソーのメスティンについては、クドイほど書いているようにアルマイト加工されていて、バリもないから、わたしは、シーズニングはしないし、バリ取りもしないのだけど、それ以外にもシーズニングをしないのには理由があって、それについてはトランギアと共通なので、トランギアとあわせて説明する。

なお、トランギアについてはバリ取りはした方がいいと思う。
バリ取りをしていない状態だとチョットした小枝を切るノコギリに使えそうなくらいのバリがあるので、しないと指先などを傷つける可能性がある。
火にかけるときなどで手袋をしているときは指先などを傷つけることは無いけど、素手で洗っているときなんかが危ないと思う。
キャンプを楽しんでいるところで指先などを切ってケガをしてしまうとテンション下がるしね。

それでトランギアのメスティンでもシーズニングをしない理由なんだけど、それはめんどくさいからである。
めんどくさくてもやらなければ使うことができないというのであれば、仕方なくやるんだけど、実はそうでもないんだよね。
ネット上では何かの宗教儀式かよってくらい「使う前のシーズニングは必須」とか、「シーズニングしましたの報告」とかの記事があるので、たまに「シーズニングしないで使っている」とか「シーズニングしなくても別にいいんじゃね」といった記事を見かけると、おぉ同志よって思う。

ここからは、わたしが個人的にシーズニングを必要とは思わない理由を説明していきたい。
まずは、それに関連するところで輸入元であるイワタニプリムスのトランギアに関するよくある質問の部分の抜粋を載せておく。

・・・・以下抜粋・・・・
Q.アルミ鍋の表面が黒く変色した
A.アルミと水が反応して起こる現象です。人体に影響はありません
事前対策としては、使用前に米のとぎ汁を入れ10分~15分煮沸すると、表面にできる薄い皮膜により黒変色が起こりにくくなります。

Q.なべ底に白いぽつぽつが発生した
A.アルミと水が反応してできた水酸化アルミです。人体への影響はありませんが進行すると穴があきます。ご使用後は洗浄し、よく乾かしてください。

Q.ストームクッカーウルトラライトのソースパンやメスティンに汚れ模様のようなものができました。きれいにしたいのですが何か方法はありますか?
A.ストームクッカーウルトラライトのソースパンやメスティンはアルミ無垢素材のため水と反応すると水酸化アルミができで模様のようになります。
気になってどうしても落としたい場合はレモンの輪切りなどでこすったり、クエン酸や酢を少量水に入れて沸騰させたあと米のとぎ汁を入れて10分ほど煮るとアルミ無垢の表面に塗膜ができて保護することができます。
この方法をお試しいただいても完全に除去することは難しく、新品のような状態よりは少し使用感のある見た目となりますのでご了承ください。
・・・・以上(誤記あるけど原文ママ)・・・・

それで、まずシーズニングをする理由として、アルミの変色を防ぐというものがある。
アルミニウム製品は使っているうちに「黒変化現象」というので黒く変色することがある。
メスティンではないけど、うちのアルミ製の雪平鍋で説明してみる。
雪平鍋をわざと変色させるために重曹入りの食洗器用の洗剤を少し溶いた水をそそぎ、火にかけて、沸騰させたまましばらく火にかけ続けると、下の写真の黒いスジのように黒くなる部分がでてくる。

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でも、この「黒変化現象」について、公式に人体に影響はありませんって書いてあるし、わたしは使い勝手に影響のない多少の変色は気にしないので、これを理由にシーズニングを必要とは思わない。

話はそれるけど、先日のアウトドアグッズ紹介の記事で登場したオピネルのナイフだけど、わたしの持っているステンレス製のものではなく、カーボンスチール製のものを赤さび防止のために紅茶に漬け込んで黒さびで真っ黒にする人たちがいる。
素材や製品、目的が違うとはいえ、アウトドア好きでも、黒くしたい人もいれば、黒くなるのはイヤという人もいて、さらにわたしのようにどうでもいいって人もいる。
まぁいろんな人がいますわ。

別の理由としてはシーズニングすることで金属臭(アルミ臭)を抑えるというものがある。
わたしはそんなにアルミ臭を気にしないので、これを理由にシーズニングを必要とは思わない。
っていうかそんなに金属臭くないと思うけど、わたしの鼻が悪いのかな。
ちょっと違うかもしれないけど、缶の金属臭がイヤという人がたまにいるけど、わたしは缶ビールも絶対にグラスに注がないでそのまま飲む。
これはビールがぬるくなるのがイヤなのと、ビールの泡が嫌いなのと、炭酸が少しでも抜けるのがイヤという理由によるもの。
ちょっとでもぬるくなるのがイヤなので家でもサーモスの保冷缶ホルダーを使っている。

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さらに別の理由としてアルミの白さびによる腐食を抑えるというものがある。
これは公式サイト記載されている水酸化アルミのことだけど、これも人体に影響はありませんって書かれていて、わたしは気にしないので、これを理由にシーズニングを必要とは思わない。
そもそも孔があくほど腐食が進むって、どれだけ劣悪な環境に放置したんだよって思う。
普通に使っていて孔があいたならば、もうそれは製品寿命だったんだなって思う。

あと、シーズニングをすることで焦げ付きを防止するみたいなことを理由に挙げているネット情報をたまに見かけるし、上で書いたダイソーメスティン1.5合タイプの外箱にもそう書いてあったりする。
しかし、これについてはもう辛辣な言い回しをしてしまうのだけど、それを書いている人って本当に料理をしたことがあるのかはなはだ疑問である。
ちなみに、イワタニプリムスのホームページではコメのとぎ汁の煮沸による変色防止については触れているけど、わたしの見落としがないことを前提にすると焦げ付き防止のためという記載はどこにも書いていないし、そもそもトランギアでは炒め物などをするためにノンスティック加工されたクッカーも出している。
アルマイト加工されたダイソーのでも、アルミ無垢素材のトランギアのでも、シーズニングをしようがしまいが、アルミの鍋なんてフッ素加工とかの表面処理をしていなければ、油を大量に使うか低温調理並みに温度管理をしない限り、肉や魚なんかの炒め物をしたらめっちゃ焦げ付くのを知らないのかな?
たまにメスティンで目玉焼きを作っている人がいるけど、油をダクダクに使わないとおそらく白身がメスティンに貼り付いてとれないと思うんだよね。
もしかしたら「シーズニング」という言葉について、ダッジオーブンやスキレットのような鋳鉄の鍋の油慣らしもシーズニングっていうからそれと勘違いしている人も少しはいるのではと思う。
それですら焦げ付き防止がメインの目的というものではないけどね。
そもそも、どういう料理方法に対して焦げ付きを防止できるって書いているんだろ?
もし、炊飯するときの焦げ付き防止だったら、それは炊き方を学んだ方がいいと思う。
というかわたしは焦げ付くような料理をメスティンではしないし、そもそも焦げ付き防止に効果があること自体が疑問なので、これを理由にシーズニングを必要とは思わない。
とはいえわたしもメスティンでポップコーンを作ろうとして、火にかけたままちょっと放置してしまい結構ハデに焦がしたことがあるんだけどね。
そのときは金属たわしで焦げを削り落とした。

なお、ネット上で比較的見かける方法で、わたしはやったことはないけど、メスティンで焦げ付かないように料理をするならば、オーブンシートを使うのも一つの手だとは思う。
シートをうまいことメスティン内におさめる「メスティン折り」なんてのもあるみたいだしね。

ちなみに先日の外メシでメスティン炊飯したときは、焦げ付きは一切なかった。

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というか中華料理のおこげは好きだけど、窯炊きごはんの焦げたところをたまにテレビで「おこげだ~、おいしそう」とか言ってありがたがる理由がわからない。

今回はわたし本来の毒舌を開放して余計なことまで書いちゃうけど、わたしの中で「テレビの食リポ三大もういらない」ってのがあって、そのひとつが『窯炊きご飯のおこげをおいしいっていうの』、これはもういらない。
個人的な味覚ではあるけど、白米のこげたところって、苦くて硬くてなにがおいしいのって思っている。
それ炊き方失敗だろって思うわ。
パリっとして香ばしい?
せんべいでも食べた方がマシだな。

つぎが『野菜を食べて「甘い」っていうの』、これももういらない。
甘いって言えば出来がいい野菜で、いいコメントみたいな風潮はどうかと思う。
きちんと味の説明ができないなら、シンプルにおいしいとかまずいと言ったほうがわかりやすくてまだマシだと思う。

最後が『魚を食べて「全く臭みがない」っていうの』、これももういらない。
ふだんどれだけ臭い魚を食ってんだよって思う。
っていうかわたしが以前最強説を唱えた鯖は、あの特有の臭みって言うか、青魚の中でもちょっときつめの香りがみそ煮なんかにしたときにいいって思う。
なので臭みが全くないってのが、魚のおいしさを表現するのに適切なコメントとは全く思わない。

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まただいぶ話はそれたけど、最後に毒舌を開放したブログのネタとして書いておきたいことがある。
このトランギアのメスティンはスウェーデン製である。
なんか下の写真は錆びているみたいに見えるけど上でくたびれたと書いたわたしのメスティンと同じもので、写真の撮り方が悪いだけで茶色く錆びているわけではない。
というかアルミは茶色く錆びないしね。

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米のとぎ汁を使ってシーズニングしている人って、スウェーデン人が米のとぎ汁を使ってシーズニングしているとか思っているのかな?
わたしはそうは全く思えないので、米のとぎ汁を使ってメスティンをシーズニングをすることはない。
スウェーデン人が米のとぎ汁ではなく野菜くずを煮てシーズニングしている可能性までは否定できないけどね。
いずれにしても、そんな米のとぎ汁や野菜くずで作られた被膜がそれほど強固とは思えず、カレー食べているときにスプーンがガシガシこすれるだけでかなりはがれてしまうと思うし、そんな被膜のことを心配しつつ食事をしたくはない。
というかわたしはアルコールストーブをメスティンの中に収納してリュックに入れて運んでいるので、仮にわたしがシーズニングして被膜を作ったとしても、アルコールストーブとメスティンの内側がガンガンこすれて、使用する時点でそんな被膜はだいぶはがれていると思う。

いろいろゴタクをならべたけど、わたしはどんなにオススメされてもメスティンのシーズニングはしない。
結局はめんどくさいだけなんだけどね。